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● ワリヤーグ
『
サーチナニュース 2012/08/03(金) 09:28
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0803&f=politics_0803_002.shtml
大国としての責任、わが国は3―5隻の空母が必要=中国
中国の前駐ロシア武官・王海運少将はこのほど、
「大国としての責任を果たすため、中国は3―5隻の空母が必要だ」
と主張した。
中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。
中国は広大な領海を保有しているが、その中の多くは紛争に巻き込まれ、多くの島々が他国に侵略されるか、領有権を主張されている。
これは中国海軍の発展の遅れと関係している。
■強力な海軍が必要
中国海軍は現代化が遅れ、遠海作戦能力を持たないことから、「近岸海軍」、「近海海軍」の段階にとどまっており、海岸線および近海の防衛しか実現できていない。
300万平方キロに達する領海の安全を保障するためには、強力な海軍が必要となる。
長年にわたり、中国は米国や日本からの戦略的な包囲を受けてきた。
米国は近年、「アジア太平洋回帰」を宣言しており、中国周辺で包囲網を構築している。
日本も中国の「価値観同盟」を包囲し、米国の対中国政策の急先鋒となっている。
中国の海洋安全は現在、各方面から脅かされている。
これらの挑発に応じ、周辺の安全環境を安定化し、米国と日本の戦略的な包囲を打破するためには、海洋に関する取り組みを強化する必要がある。
中国海軍の建設は予断を許さない状況だ。
■大国としての責任を果たす
中国は国連安全保障理事会の理事国、世界第2位の経済大国である。
中国は大国として、「大国の利益」を拡張する権利を持ち、同時に「大国の責任」を果たす義務がある。
「大国の責任」とは、中国の海外における利益および発展途上国の利益を保護するうえで、
「大国としてやるべきこと」を増やすことを指す。
特に海賊の取り締まり、地域の平和と安定の保護、自然災害の救援などに対して、中国は大国の役割を果たさなければならない。
「大国の責任」を担い、「大国としてやるべきこと」を果たすためにも、遠距離輸送能力を持つ先進的な海軍が必要となる。
中国の地政学的戦略は現在、伝統的な「陸上大国」から「陸海大国」への調整の段階に入っている。
そのため国家海洋戦略を策定し、国民の海洋意識を高め、領海保護に向けた政治・経済・外交・軍事的取り組みを推進し、海洋経済を発展させ、海洋の安全を強化する必要がある。
強力かつ先進的な海軍を建設することは、国家の地政学的戦略の調整において、1つのカギとなる。
このうち、総合的な作戦能力を持つ先進的な空母艦隊の早期建設が重要だ。
領海の防衛、遠洋軍事力の強化には、空母艦隊が必要不可欠となる。
中国は広大な領海を持ち、大国として大きな責任を担っているため、3―5隻の空母がなければ話にならない。
この目標を実現するためには、一層の努力が必要である。
』
空母というものは、アメリカのように左右を太平洋、大西洋に挟まれ、隣国はカナダとメキシコだけしかないという地政学上の問題点がある国にとってのみメリットがある。
つまり、どこかで何かがあると、どうしても大洋を渡らないといけないという運命を背負っている場合にのみ必要なものである。
空母を運行するには行き先々に、良好な寄港地がないといけない。
空母に必要な要件要因を列挙していくと、中国の空母は空恐ろしくも配置不能の結論となる。
ロシア、インド、ベトナム、そして日本とぐるりを取り囲まれ、片方にしか出られない中国が空母をもって何処へ出ていくのであろうか。
せいぜいのところインド洋の向こうのアフリカあたりだろう。
あとは、アジア近海を航行させて脅しに使うのが関の山である。
日本あたりは空母が出てくれば、いいミサイルの目標ができることになるだけである。
艦載機の数で地上基地の航空機にかなうはずがない。
逆に言えば、空母を沈めてしまえば、艦載機は海底に眠ることになる。
まさに、カモネギになる。
「大変だ、大変だ」
といいながらニタリと笑っているのが、日本の自衛隊。
これで、戦いがやりやすくなった、とほくそ笑んでいるだろう。
ターゲットを中国本土に向ける必要がなくなり、空母に的を絞ればよくなる。
空母を沈めれば、戦力なんぞよりも、中国の戦意がガクンと喪失する。
それが狙いになる。
シメシメ、といったところだろう。
軍人というのは、子供みたいなものだ。
大きなオモチャを欲しがる。
海軍の最大級のオモチャが空母というわけである。
弾道ミサイルの精度テストのつもりでいけば空母は目標としては最適だろう。
外れたら、それをフィードバックしてもう一発。
的としてはすこぶるわかりやすい。
それに若干のスピードで動いているので、ミサイル発射の技術向上にもつながる。
まずは一隻、ミサイルで沈める。
となると空母の防御が格段に厚くなる。
いかに空母を守るかにすべての力が注がれる。
空母の攻撃力はほとんどなくなり、自己防衛戦隊になってしまう。
少し間を置いて、緊張で疲れて神経が弛緩したころを狙って、
今度は潜水艦の魚雷でいく。
撃沈してもいいが、しなくてもいい。
空母の脇を魚雷が通過するだけでよい。
こうなるともう空母は支離滅裂になる。
一刻も速く戦闘域から脱出するしかなくなる。
戦闘域から出るということは遠くに離れるということで、逆に更に無防備になる。
となると、さらに遠くに逃げねばならぬことになる。
空母なんてそんなものである。
相手がの攻撃が軟弱ならこんなに強いものはない。
でも相手がそれなりの攻撃力をもっていたら、空母は格好の標的でしかない。
空母はそいう宿命を背負っている。
この宿命をどう使うかが戦略になる。
空母はあくまで、図体の大きいい時代遅れのオモチャである。
『
サーチナニュース 2012/08/07(火) 15:27
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0807&f=politics_0807_013.shtml
主権侵害を受けるわが国には3隻以上の空母が必要=中国
中国網日本語版(チャイナネット)によると、浙江大学儒商・東アジア文明センター研究員はこのほど、中国は3隻以上の空母が必要だと主張する論評を発表した。
以下は同記事より。
世界の海洋戦略は空母化の時代を迎えた。
現役空母のうち、米海軍は原子力空母「ニミッツ級」を含む12隻、フランスは2隻、英国は3隻、イタリアは2隻、ブラジルは2隻、ロシアは1隻、スペインは1隻、インドは1隻、タイは1隻、アルゼンチンは1隻を所有している。
世界の面積の4分の3を占める広大な海洋において、中国はすでに受動的な立場を強いられている。
中国は、東シナ海・南シナ海のほぼすべての領海において、他国から深刻な主権侵害を受けている。
中国は東シナ海・南シナ海において、積極的な防御を可能とする軍事体制を敷くべきだ。
今後10―15年間で、多目的空母、艦隊を護衛する空母、攻撃型空母の少なくとも3隻以上の空母を建設もしくは改修し、かつ原子力大型空母の開発を急ぐべきである。
これにより中国の海洋における巡視・威圧・防衛の最低限の必要を満たし、主動的な立場を得るのだ。
中国は隣国と係争中の海域の処理について、事務的性質により区別し対応するべきだ。
係争中の海域の漁業資源を巡る争いは、法律と外交手段により処理する。
東南アジア諸国による係争中の海域の油田・ガス田開発の入札や、占領を目的とする上陸等に対しては、軍事的な手段により「ノー」と言わなければならない。
係争中の海域の処理には、日程表を設ける必要がある。
中国領海の油田・ガス田等の資源の調査・開発能力、関連する島の開発利用能力を高める。
島の開発利用は、領土に対する主権行使のもっとも直接的な手段である。
米国の西太平洋戦略の本心は、軍事力の確保と、関連諸国と中国の対立の激化にある。
米国は日本や東南アジア各国を通じ、台頭する中国を抑えこもうとしている。
これに対して、中国は冷静に対応しなければならない。
中国は米国に対して、
「そちらの下心は分かっているが、中国は好きにやらせてもらう」
という対応をとるべきだ。
日本の軍国主義が復活し、大和民族がアジア隣国の領土を蹂躙する可能性は低いため、
中国は政治・軍事・経済の発展により日本をけん制すれば良い。
東南アジアに対してはアメとムチを使い分け、貿易の発展と文化的理念の輸出を推進し、利益を与え
規則を破りにくくさせるのだ。
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平和時には空母は最高の圧力装置だ。
そして戦争時はこれも最高の攻撃目標である。
空母を持っているということで、周辺諸国は黙らざるを得ない。
この巨体にはヒシヒシと恐れを感じるからだ。
こういう、圧力外交を続けることが果たしていことかどうか、なかなか難しい問題である。
中国はほとんど読んでわかるように周辺諸国の存在に留意していない。
中国にひれ伏せ、白旗を掲げろ、と言っているだけである。
「係争中の海域の処理には、日程表を設ける必要がある。」
として、暴力行使を前提にしている。
日程をオーバーしたら「やるぞ」ということだろう。
日本としては、ドンパチに入ってくれたほうがやりやすい、と言えよう。
しかし、それに対して
「中国は政治・軍事・経済の発展により日本をけん制すれば良い」
と言っている。
つまり日本とはドンパチを避けようと言っている。
弱いものは力で抑えこみ、強い奴には手を出さないようにしよう、
ということだろう。
これはまさにそのとおりである。
「孫子の兵法」もどきである。
日本には「覚悟はあるか」と口先で脅しながら、何もしないというのが中国にとっては最良の手段
といえる。
なまじ、硝煙の匂いを好んでつっかかり、逆に空母を沈められたとんでもないことになる。
ということである。
【日本にその覚悟があるのか】
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