2012年8月29日水曜日

中国の撤退:いかなるメンツを立てて撤退すべきか?

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● メンツをたてさせてくれ!


 尖閣問題は終わってしまった。

 でも振り上げたと思っている拳をどうして引っ込ますか、中国はいろいろ苦慮しているようだ。
 一番いいのはアメリカに押し付けてしまうこと。
 つまり
 「アメリカが出てくるので中国は引く
という論理。
 下のがそれ。


サーチナニュース 2012/08/29(水) 14:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0829&f=politics_0829_016.shtml

日米が連携して牽制しないことが日中の緊張緩和のカギ=中国

  中国網日本語版(チャイナネット)は29日、日米が連携して牽制しないことが日中の緊張緩和のカギだと論じる記事を掲載した。以下は同記事より。

  野田佳彦首相が官僚を通じて、中国の胡錦濤国家主席宛てに親書を出すことがわかった
 日本側が明らかにしたところによると、野田首相は親書で、釣魚島(中国側呼称、日本名:尖閣諸島)問題をめぐる日中間の緊張情勢を懸念する一方で、両国が大局を把握し、日中の戦略的互恵関係を促進することを望む考えを示した。

 これが、日中間の矛盾の激化を望まないという日本によるシグナルだと思いたい。
 日本政府は
 「必要時に釣魚島周辺に自衛隊を派遣する」
と何度も述べたり、
 「釣魚島に日米安全保障条約が適用される」
と繰り返し主張したりしてきたが、野田首相はここにきて態度を和らげた。

  日中間で争いが続き、釣魚島問題がエスカレートし、日本の姿勢はころころ変わっているが、野田首相が日中関係の重要性を強調したことは、情勢を静める上でプラスである。

  しかし、日本は中国に対してもっと安定した態度をとる必要がある。
 日中間の摩擦は多く、静めるのは難しい。
 大局を守るには戦略的相互信頼を高めるしかなく、そうすれば、問題が激化しても両国の民意が激しく対立することはない。

  日本の外交戦略に問題が生じたことが日中間の緊張につながった。
 中国社会は、日本は完全に米国側に立ち、日米が連携して中国台頭をけん制する「連合体」を形成したと思っている。
 日本が中国と友好的な時代は終わり、中国への敵対心は米国より強くなっている。

  韓国は米中間で均衡を図りたい考えを何度も示しているが、中国に対するこのような望みは日本でほとんど見られなくなっている。
 日本は韓国と比べると中国からずっと遠く、米国ともっと強いつながりがある。

  これは中国の利益にならないが、日本の利益にはもっとならない。
 日本の戦略的余地を狭め、日本を良好な地政学的位置から遠ざけることになる。
 日本は米中の中間に極力立つべきであり、そうすることで戦略的自由度を高め、国家発展のための大量の資源を作り出し、新たな展望を見出すことができる。

  日本は根本からの調整を行うべきだ。
 米国の中国対応を手伝う状態から米中間の架け橋になり、
 米中間の衝突を避ける「仲介者」になるべきである。
 アジア太平洋地域にはこのような存在が必要で、
 日本はもっともこの役割を担う能力のある国である。

 日本がこれを実行すれば、歴史的なニーズに合い、日本の発展に各種の潜在的チャンスをもたらし、良好な未来を切り開くことができるだろう。


 つまり、
 「中国のメンツを立ててくれ
と言っているようなもの。
 そうとう変な理屈をつけて懇願しているような風情がある。
 「日本にその覚悟はあるのか」
と言ったときの傲慢さはまったく影を潜めて、ヒソヒソと
 何か横を向いて喋っているといった感じ
になっている。
 「日本は米中間の衝突を避ける「仲介者」になるべきである。
というのは勝手な言い草。
 本音は
 「アメリカは日中の衝突をさける「仲介者に」なってくれ
であろう。
 そうは言えないから、上のような言い回しを操ることになる。
 少々ミエミエ。
 でも中国が苦境に立っていることはヒシヒシとわかる。


 香港メデイアの論調がコロリと変わってしまった。
 これまで’軍艦マーチ調だったのに。
 しかたがないな、

 香港、台湾、中国本土の「保釣」活動家がしたことは愛国行為ではない。
 国を害する行為である。


 とまで叱咤されたら、手も足もでない。
 「かわいそう」としかいいようがない。


サーチナニュース 配信日時:2012年8月29日 16時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64173&type=0

<尖閣問題>
日中の戦争は必然ではない
=一部右翼分子以外は抑制的な日本
―香港メディア

 2012年8月28日、香港中央評論通訊社は記事
 「日中の紛争解決に戦争は必ずしも必要ではない
を掲載した。環球網が伝えた。

 尖閣諸島をめぐる争いが過熱している。
 ただ喜ぶべきは、戦争を求める声がほとんどないことだ。
 将来、日中は戦争へと向かうのだろうか。
 そうとは限らない。
 主権をめぐる争いは長期にわたる平和交渉が前提であり、短期的に解決する望みもない。
 この点について日中ともに解決を急ぐ気持ちはないだろう。

 尖閣諸島の一部の無人島への命名。繰り返される上陸行為、恒久的施設建設計画など、
 日本側は挑発を繰り返しているように見える。
 しかし、実は日本側も沈静化を目指している。
 国による魚釣島購入計画も事態をコントロールするのが主眼だ。
 また、要人が尖閣に上陸した事例もなければ、資源開発にも着手していない。
 香港活動家の上陸成功からわかるように、中国の船舶に対しても慎重に対応している。

 石原慎太郎都知事など右翼分子による先導はあるにせよ、戦後日本は平和的発展が主流であった。現在においても、軍国主義の復活とはほど遠い状況にある。
 日中の紛争には平和的解決の道が存在する。
 戦争が必然だという意見はとるに足らないものと言えよう。


 なにか、悔し紛れの論調にみえる。
 わかるよこの気持。
 明らかに中国当局の裏切りとしか見えないだろう
 
 実際、中国政府が裏切ったのだ。

 


【日本にその覚悟があるのか】



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