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先般、ロシア首相が北方領土を意図的に訪問した。
実効支配するならこういうことをやれ、といったメッセージを日本に送ってきた。
つまり尖閣諸島に対するロシアの意見を行動で表した、ということである。
ロシアにとっては中国の膨張政策、軍事費の異常な増大は脅威。
ロシアは中国と地続きの長い国境線を持つ。
海軍の増強はアメリカ、日本に向かうが、陸軍の増強はロシア、インド、ベトナムに向かう。
この3国の中で最も長い国境線を持つのはロシア。
ロシアとしては、中国を抑えこみたい。
そのためにはまず日本を煽って、中国に対峙させるのが戦略的にはもっともベター。
この考えで北方領土を使って日本を突っついてきた。
いいかえれば、ロシアの外交には背骨の通ったポリシーが厳然としてある。
日本は中国と対峙するのに、今やためらいを見せてはいない。
さて韓国大統領の竹島訪問には、そういうポリシーがあるのだろうか。
日本にとっては、実効支配している国の元首の領土訪問がロシアに続いて、韓国まで行われたということになると、国際的に尖閣諸島への日本首相の訪問に何の障害もなくなってくる。
日本にとっては援護射撃を受けたようなものである。
嬉しい悲鳴ということになる。
韓国自体はどうなるのか。
日韓関係は急速に冷えていく。
それが韓国にとって益になるのか、損になるのか、そのへんを考えて動いているのであろうか。
ただ、身内から逮捕者を出したというダーテーな部分を隠すために、動いたのならこの大統領は無能のそしりを免れないだろう。
冷静に考えれば、あと半年しかない任期で、やることではない。
そのツケはすべて来年2月に就任する新しい大統領に背負わされることになる。
そして、韓国政治のいつもの如く、
新任の大統領は前大統領の不正を暴くことから職務が始まる。
そして、前大統領は逮捕され獄につながれる。
前大統領のノ・ムヒョンのように耐え切れなくなって自殺するものも出ている。
果たして李明博は大丈夫だろうか。
1年後に新任大統領の特命捜査班によって逮捕され、刑務所暮らしが始まっている
のであろうか。
竹島訪問はその精神的重圧からの逃避か、
あるはもう一度あの名声を取り戻したいというアガキか、
はたしてどちらだろう。
少なくとも、
韓国という国家のためにはやっていない、
ということだけは確かだろう。
どちらにしても、韓国大統領の竹島訪問は、日本にとっては願ったりの朗報であることだけは確かだ。
非常に動きやすくなった、
ということになる。
言い換えると、
「ロシア首相に続いて、韓国大統領も、露払いをやってくれた」
ということだろう。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2012/08/11 12:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/11/2012081100998.html
独島訪問:紛争化招いた「切り札」、揺らぐ政策基調
李明博(イ・ミョンバク)大統領が10日、日本の植民地支配からの解放記念日に当たる光復節(15日)を控え、韓日が領有権をめぐって争いを続けている独島(日本名・竹島)を訪問した。
李大統領は独島警備隊の詰所を回り、
「独島は間違いなく我が国の領土で、命を懸けて守るべき価値がある」
と述べた。
意図したかのように「命」「領土」という緊張感を帯びた単語を使用し、独島を訪問した真の意図を表明した格好だ。
韓国大統領府(青瓦台)の関係者は
「大統領が自国の領土を訪問するのは、非常に自然な統治行為だ」
と指摘した。
■就任当初から計画
1948年の韓国政府樹立から守ってきた独島政策の原則は
「独島が紛争地域化することを防ぐ」
ことだった。
李明博政権も2008年の発足以降、日本側の領有権主張には「冷静かつ断固とした外交」で対応してきた。
これに対抗し、日本は歴史的、地理的に韓国固有の領土である独島を韓日間で紛争地域化しようと試みてきた。
李大統領の電撃的な独島訪問を機に、これまでの政策基調が揺らぐのではないかとの懸念が一部から出ている。
大統領府は
「独島の領有権に関する外交基調にいかなる変化もない」
と説明した。
李大統領は就任当初から鬱陵島、独島の訪問を希望しており、実行計画はかなり前に立てられていたという。
しかし、日本が李大統領の独島訪問に断固とした対応を取るとの立場を強調している以上、今後さまざまな形で挑発してくる可能性が高い。
韓国側が対応せざるを得ない状況が頻繁に生じることもあり得る。
独島をめぐる韓日間の対立や衝突が増えると、日本がそれを口実に独島問題を国際司法裁判所に持ち込もうとするのは明らかだ。
■日本の挑発と右傾化に失望
李大統領の独島訪問には、3つの要素が影響を与えたとされる。
まず日本が日本軍の性的奴隷(従軍慰安婦)問題の解決に誠意ある行動を取らず、防衛白書などを通じて独島の領有権を継続的に主張している点が李大統領に独島訪問を決心させたとされる。
昨年12月に京都で行われた韓日首脳会談で、野田佳彦首相は、在韓日本大使館前に設置された慰安婦問題を象徴する少女像の撤去を求めた。
李大統領はその時から独島訪問を検討していたとされる。
日本の右傾化が進み、独島に対する領有権の主張が巧妙化する状況で、明確な主張を表明すべき時期が来たとの判断だ。
李明博政権は、韓日軍事情報保護協定(GSOMIA)の締結を目指したことで、野党から
「第2の乙巳勒約(いっしろくやく・第2次日韓協約)を目指した親日政府」
と批判された。
独島訪問には「親日論争」を沈静化させる狙い
があったとの観測も聞かれる。
日本メディアは、李大統領の独島訪問の背景について、李相得(イ・サンドク)前国会副議長、大統領府の金禧中(キム・ヒジュン)前第1付属室長らが不正な資金を受け取ったとして逮捕され、
支持率が低下した状況を打開する意図があった
と分析した。
■日本への対応戦略急務
韓国国内の日本問題専門家は
「李大統領の独島訪問は大統領として当然取るべき統治行為だが、
外交的な得よりも損の方が大きい可能性もある」
と述べた。
また、日本の独島に対する挑発が最高潮に達した際の切り札になる独島訪問が、
「先制攻撃」のカードとなってしまった
のは残念だという指摘もある。
中央大の金浩燮(キム・ホソプ)教授(国際関係学)は
「李大統領が任期末を迎え、
支持率が低迷している状況で、支持率を稼ぐ方法として独島の訪問を実行した
と受け取られるのは残念なことだ。
独島訪問は独島の領有権をめぐり激しい対立が生じた際の切り札だ」
と語った。
外交幹部は
「実効支配を含む現状維持は、国民から拍手を得られなくても最善の政策だ。
李大統領の独島訪問が日本の極右勢力を刺激し、
国際司法裁判所に独島問題を提訴しようという動きが具体化する
のではないかと懸念される。
日本の次なる挑発に対応できる複数の細やかな対応戦略を準備すべき状況だ」
と述べた。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2012/08/11 12:07
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/11/2012081100999.html
独島訪問:国際司法裁に付託、「紛争化」狙う日本
日本政府は、李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(日本名・竹島)訪問に対するさまざまな措置の検討に踏み切った。
首相官邸、外務省、防衛省などは、李大統領による今回の独島訪問の背景を分析する一方、
独島海域で起こり得る出来事に関する図上演習に着手
した。
日本の究極的な戦略は、独島を紛争地域化し、国際司法裁判所(ICJ)に独島問題を付託することだ。
日本が教科書、外交青書などを通じて独島に対する領有権を主張していた段階からさらに一歩踏み込み、物理的な手段で紛争をエスカレートさせる可能性もある。
支持率が低迷している野田佳彦首相が年内にも見込まれる衆議院の解散総選挙を控え、独島問題をカードとして利用する公算が高まっている。
■海洋調査船や巡視船の派遣
日本は2000年代に海流調査などを理由に独島周辺に海洋調査船を派遣した。
また、06年に韓国海洋研究院に所属する海洋調査船が独島周辺海域で調査を実施した際、日本の海上保安庁は巡視船を派遣し、調査中止を要求した。
当時は韓国が海軍の艦船を派遣し、武力衝突直前の事態となった。
安倍晋三元首相は最近、
「06年には銃撃戦が起きる寸前だった」
と語った。
また、東海(日本海)で韓日の漁船が操業中に衝突した場合、巡視船を出動させ、韓国漁船を拿捕するなどの手段で、日本側が紛争を引き起こす可能性もある。
外交消息筋は
「これまでは日本のさまざまな挑発を無視し、独島の領土紛争化を回避してきたが、
これ以上そのような対応を取るのは難しい面がある」
と述べた。
■「竹島の日」制定
日本の自民党などは、政府レベルでの「竹島の日」制定と担当部局の設置を要求している。
日本は北方領土問題を担当する「北方対策担当大臣」の職を設置しており、1981年からは毎年2月7日を「北方領土の日」と定め、全国的に行事が開かれている。
野田首相は野党の要求を受け入れる形で韓国に対する対抗措置を講じる可能性が高い。
その場合、韓国政府は遺憾表明、駐日大使召還を超えた対抗措置を検討するとみられる。
■極右団体の上陸、国会議員訪問の推進
日本の極右団体や政治家はこれまで、中国と領有権をめぐって対立している尖閣諸島にしばしば上陸を試みている。
04年には極右団体のメンバー4人が小型船で独島への上陸を試みたが、気象条件が悪く途中で引き返した。
昨年には新藤義孝・衆議院議員などが独島に近い鬱陵島を訪問するため韓国に訪れたが、入国を拒否された。
だが今回の独島訪問で、今後もこうした事態が再発する可能性が高まった。
■独島を狙った自衛隊駐屯
溝口善兵衛・島根県知事は今年3月、日本政府に対し、独島に近い隠岐諸島に自衛隊を駐屯させるよう求めた。
駐屯理由は脱北者や北朝鮮船舶に対する監視だが、事実上独島を狙ったものだ。
外交筋は
「自衛隊駐屯に準じる措置が取られた場合、韓国は海兵隊の独島駐屯というカードで対抗するしかない」
と語った。
■通貨スワップ拡大に反感も
日本は昨年、韓日通貨スワップの規模を130億ドルから700億ドルへと拡大した。
これは韓国が外貨不足に陥った際、日本の外貨準備による支援を受ける仕組みだ。
しかし、日本のあるジャーナリストは
「通貨スワップを拡大した結果がこれか、という反発がある」
と指摘した。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年8月12日 10時37分 シェア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=63705&type=0
李明博の竹島訪問と米国の困惑
=ナショナリズム激化に国際的懸念も―中国紙
10日、韓国の李明博大統領が竹島を視察した。韓国歴代大統領として初めて竹島に上陸した。
日韓の争いに一番困惑しているのは米国。英国人研究者ウッドボード氏はそう指摘している。
2012年8月10日、韓国の李明博大統領が竹島を視察した。韓国歴代大統領として初めて竹島に上陸した。
11日、環球時報が伝えた。
2010年11月、ロシアのメドベージェフ大統領(当時)が日本の北方領土を視察したが、李大統領の竹島訪問をそれを模倣したものとなった。
日本政府は駐韓国大使を召還したほか、さらなる抗議行動を採る可能性も否定していない。
日本世論はレームダックになった李大統領が任期満了前に愛国ショーを演じたと批判している。
英国人研究者ウッドボード氏は10日、環球時報の取材に応え、
「日韓の争いに一番困惑しているのは米国だ」
と指摘した。
「アジアへの帰還戦略」を続ける米国は日韓関係の緊密化を望んでいるが、実際には最悪となっている。
また
李大統領の竹島訪問は東アジア諸国のナショナリズムをさらに激化させるとの国際的な懸念を招いている。
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【日本にその覚悟があるのか】
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