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● 空母ワリヤーグ:google写真より
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サーチナニュース 2012/07/15(日) 08:04
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0715&f=politics_0715_001.shtml
空母ワリャーグ、配備に向けて最後の準備か 25日間の試験航行
中国の空母「ワリャーグ」は6日午前、遼寧省大連市造船所を出港し、9回目となる試験航行を開始した。
今回の試験航行は25日間に達し、固定翼艦載機を搭載する見通しだ。
米『ディフェンス・ニュース』の公式サイトはこのほど、今回搭載されるのは戦闘機の模型で、空母は1―2年を費やし艦載性能をテストする必要があると伝えた。
中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
◇ワリャーグ、過去最長の試験航行へ
2011年8月より、ワリャーグは試験航行を繰り返してきたが、今回の25日間がこれまでで最長となる。
空母は配備前に3段階の試験(空母プラットフォーム試験、艦載機との試験、編隊による試験)を実施する必要がある。
今回の試験航行は25日間にわたるため、ワリャーグは近海での「空母プラットフォーム試験」から「艦載機との試験」への過渡期にあると見られる。
長期間の試験航行を実施することから、ワリャーグが配備に向け最後の準備を整えているとする見方もある。
◇新型艦載機の模型を搭載か
中国のネットユーザーはこれまで、試験航行を実施したワリャーグが「殲15」艦載機を搭載し、同艦載機がエンジンテストを実施したと称していた。
『ディフェンス・ニュース』は、英シンクタンクのアナリストの言葉を用い、「空母に搭載されたのは、殲15艦載機の原寸大の模型だ」と伝えた。
試験航行の際に搭載した艦載機の模型は、給油や艦載機用エレベーター等のテストに用いられたとする分析もある。
同アナリストは、
「中国の空母は長い道のりを歩まなければならない。
しかし人民解放軍および空軍は前進を続けており、各システムの連携を確認している」
と述べた。
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近代戦争では総力戦で、なんでもいいかぶっ潰して殺せ、だった。
しかし、現代戦争では非軍事施設や非軍事要員を叩くことはご法度になっている。
よって、先のイラク戦争のように、爆撃機を出撃させるも、ピンポイントで軍事施設を破壊するという形になってきている。
しかし、どれが軍事施設でどれがそうでないのか、との判断は難しい。
よって、間違いない攻撃目標となると、爆撃機と戦闘機を叩くこと。
これはなかなか難しい。
何しろ猛スピードで動いているもの、そして目標が小さい。
そこで、出番になってくるのは、相手の海軍戦力をどう叩くかに勝敗が集約されてくる。
そして、一番の標的はなんといっても空母である。
大々的に宣伝しているシロモノであり、その国の軍事力の代称みたいな役割を背負っている。
よってこれを沈めてしまえば、いともあっさりと勝敗が決ることになる。
負けた方はあれだけに期待したのにとがっくり、我が国の軍事力はその程度のものなのか、となる。
勝ったほうは、あのデカイやつを「ヤッタ!」と浮かれることができる。
何しろ動きが鈍く、大きい。
実に格好の標的。
的が向こうから、打ってください、とやってくるようなもの。
腹をさらけ出して、沈没を願っているようなもの。
空母を守るには、艦載機の半分がそれなりの対応をしないといけない。
よって、艦載機の半分しか戦力にはならない。
極めていえば、艦載機の役割とは戦争状態に入ったら空母護衛機にすぎなくなてしまう。
空母を護衛するために、艦載機を載せているようなものである。
ばかばかしい形ではあるが、それが本音。
空母はイージス艦からのミサイルにも対応しないといけない。
なにしろ、ミサイルの当たりやすいターゲットである。
空母を出すということは、攻撃するよりも、空母を守るという方が、遥かに問題になる。
空母とは攻撃用ではなく、占領後の維持用に過ぎない。
日中対決になれば、ワリヤーグが目標になる。
これは純粋の軍事施設であり攻撃するになんのためらいもない。
日本はこれを撃沈するために総力を傾注するだろう。
もし、沈めることができれば解放軍の士気はいい気に下がってしまう。
解放軍は何がなんでも空母を守らねばならぬ。
それに全力をかけることになる。
解放軍海軍の威信がかかっている。
ということは、とても「日中対決」といったシロモノではなくなる。
単なる「空母潰し合いゲーム」に過ぎなくなる。
いわば、空母が「日中代理戦争」になる。
空母なんてものは、アメリカのように周辺に敵国がなく、そして敵対国が海の向こう、つまり太平洋と大西洋という海の向こうにいるという地理条件があってはじめて必要になるものである。
空母とは飛行機基地である。
近隣国に取り囲まれて、その基地からの爆撃範囲が有効であるなら、空母基地より陸上基地の方がはるかに有効である。
空母とは中国にとって軍事旗であり、だからこそ持ちたいのだろうが、旗が沈められたらどうにもブザマになる。
空母を有効に使っている国はアメリカしかない。
ソビエト、あるいはロシアもまともな空母戦争をしたことがない。
はっきりいって、空母とは無用の長物であり、オモチャなのである。
それも金食い虫のオモチャだ。
だが、軍人はこういうオモチャを持ちたがるもので、オモチャを持つと何か自分が強くなったような、えらくなったような感覚に陥ってしまうものである。
日本としては、このなんともすばらしい標的が実戦配備されたときが、ドンパチ・ゴーになるだろう。
そして、これを沈めることを最大の目標とするだろう。
いくつもの、対戦モデルをつくって、
「いかに有効に、
そしてもっとも宣伝効果があって、
対外アピールできるような形で、
海のもくずとして葬るか」
を検討していくことになることだろう。
なにしろ相手の国土や国民をを傷つけることなく、純粋に軍事施設と要員だけを攻撃目標にできるという、
こんなウマイものはほかにない
のである。
日本にとってラッキーなことこの上ないシロモノである。
ニターリといったところだろう。
【日本にその覚悟があるのか】
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