2012年7月21日土曜日

「釣魚島を守るため、ギリギリのラインを示すべき」

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● NHKニュース



サーチナニュース  2012/07/21(土) 15:33
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0721&f=politics_0721_012.shtml

釣魚島を守るため、ギリギリのラインを示すべき=中国

  藤村修官房長官は10日、第二次世界大戦の際に尖閣諸島(中国名:釣魚島)近海で死亡した日本人を祀る、「慰霊祭」の開催を許可する可能性を示唆した。
 中国網日本語版(チャイナネット)は19日、
 「釣魚島を守るため、中国はギリギリのラインを示すべき時だ」
と報じた。

  日本人による上陸を認めない――これは日中の釣魚島問題を巡る暗黙の了解
 中国の同問題に対する我慢の限界
であるが、これが仮に打ち砕かれれば、順を追うようにして釣魚島の開発と日本人の移民が推進されるだろう。
 中国はどうするべきか。

  「有言在先」(あらかじめ言っておく)ということわざがあるが、中国はあらかじめギリギリのライン、島嶼を巡る争いの「3つの禁止事項」を示してはどうか。

1].主権を巡る紛争が解決されるまで、日本は不法占拠している中国の島嶼の「現状」を人為的に変え、対立を激化させてはならない。
 釣魚島について、日本は上陸、施設の建設、商業開発等の「現状を変える」行動を起こしてはならない。
 これが破られれば、中国はあらゆる手段を講じ、「現状を回復する」権利がある。

2].中国のいわゆる「紛争が存在する島嶼」について、いかなる関連国も武力により中国の調査船を威嚇・攻撃してはならない。
 これが破られれば、中国は同様の方法により反応する権利を持つ。

3].中国三沙市を含む領空・領海を武力により侵犯してはならない。

 中国は日本の挑発を受けてから受動的に釈明するのではなく、日本に先んじて抗議を行うべきである。

  米国側がこのほど国務省などを通じて、「日米安保条約は釣魚島にも適用される」と重ねて言明しているが、中国はこれを無視してはならず、中国の核心的利益を著しく損ねる挑発行為として見るべきだ。
 中国は駐中国大使を呼びつける、在中国大使館に抗議するなどにより抗議を強化し、毎回迅速に反応するべきだ。

  「ギリギリのライン」は柔軟な手段により示すことができ、中国外交部が示す場合もあれば、中国国防部が示す場合があってもよい。
 公に示してもよいし、水面下で伝えてもよく、その後メディアに対して全部もしくは一部の情報を開示する。

  「有理・有利・有節」(道理・利益・節度がある)を実現するため、中国は米国に対して「有言在先」による説明を強化する。
 日中の釣魚島を巡る紛争の激化等、日本側のいわゆる「買い取り」などの挑発行為を米国に説明する。
 トウ小平と田中角栄による国交正常化の際、「論争を棚上げにし、共同開発する」とする約束が交わされたが、これを破る日本こそ「トラブルメーカー」であり、責任を負わなければならないのだ。


 共産党機関紙が
 「日本に覚悟はあるのか」
と大見得をきったのに、えらく控え目になってきたようだ。
 恫喝すればたやすく日本は引っ込むだろうと思っていたのだろが、目算がひどく狂いつつある。
 日本はこの最大限の恫喝をまったく無視して、中国などあたかも存在していない風にことを進めている。
 恫喝というのは、相手が怯えてくれて有効になる。
 「クダラン」、と無視されては、恥さらしになるだけである。
 そこでなんとかその失点を挽回すべく、落とし所を探りに入っているのがこの記事のように見える。

 でも「ギリギリのライン」を引くということは、
 自動的にそれに抵触すれば攻撃に出る

ということでもある。
 単なる脅しから、ラインを引いてきたということは、ヤルキを貯めこんでいるということでもある。
 「日本に覚悟はあるのか」という脅しから、そっちが「ここまで踏み込んだらやるぞ」ということになってきた。
 これはハッキリしていてていい。

 おそらく日本は、そんなことはまったく無視することになるだろう。
 手続きなのだから、日常のルーチンワークの如くトントンとことが進んでいくだけである。
 なんのためらいもなく、ラインを踏み越えるだろう。
 相手が勝手につくった線など、守る必要もなく、なんの足しにもならないということであろう。
 自分で決めた線を、まったくそんなモノは端からなかったとして相手がズカズカと踏み越えてしまったらどうする。
 しばらくは中国の心理的苦境が察しられる。
 自分で自分の手足を縛ってしまっている。
 融通が効かないというか、段取りが悪いというか、自分の声の大きさに酔っている。
 正直一途というか、自己金縛りにしている。
 自分では正直だと思っているのだろうが、他者からみると、なんとも奇っ怪。
 こうなると、どうしようもなくなってくる。
 たくさんの選択肢をわざわざ一本に絞ってきている。
 その残された道とは、ドンパチの一発を打ち込むしかない、となる。
 日本はそれが欲しいところであろうが。
 
 「日本人による上陸を認めない――これは日中の釣魚島問題を巡る暗黙の了解
 中国の同問題に対する我慢の限界
だそうである。
 中国の勝手な言い分を守らなければならないというのはまるでありえない。
 日本にとっては、まるで関係のないことになる。
 「あなたの描く空絵事」
でしょ、ということか。




NHKニュース 7月21日 14時26分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120721/k10013753341000.html

森本大臣“都の尖閣上陸認めるべき”

 森本防衛大臣は、記者団に対し、野田政権が国有化を検討している沖縄の尖閣諸島を巡り、東京都が現地調査のための上陸許可を申請した場合には、基本的に認めるべきだという考えを示しました。

 沖縄の尖閣諸島を巡っては、野田政権が、国有化するために国が買い取りたいとしているのに対し、国に先立ち購入を検討してきた東京都が、現地調査を行うために上陸許可を申請する方向で調整に入っていて、藤村官房長官は、申請があった時点で上陸を認めるかどうか慎重に判断する考えを示しています。
 これについて、森本防衛大臣は東京都内で記者団に対し、
 「調査の内容にもよるが、適正な目的の申請であれば、受け入れるのが適切だ。
 都が『現地を確認してからでないと、議会に説明できない』と言うときに、拒否するのはいかがなものか」
と述べ、東京都が上陸許可を申請した場合には、基本的に認めるべきだという考えを示しました。

 一方で、森本大臣は、
 「尖閣諸島に自衛隊を置くことは、必ずしも必要だと思わない。
 現在も、地域全体で常に警戒監視を行い、必要な場合に必要な措置が取れるような態勢が取られており、その範囲で自衛隊が尖閣を含む領有権を守れるようにしていく」
と述べ、尖閣諸島に自衛隊を駐留させることには慎重な考えを示しました。





【日本にその覚悟があるのか】



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