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● 手前が日本の巡視船、向こうが中国の漁政戦
中国の「漁政船204」と海上保安庁のPLH09「りゅうきゅう」
● 2012年7月11日23時36分 読売新聞
尖閣諸島沖を航行する中国漁業監視船(手前から)「漁政204」「漁政35001」「漁政202」(奥は海上保安庁の巡視船)=読売機から
『
サーチナニュース 2012/07/16(月) 16:10
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0716&f=politics_0716_017.shtml
日本巡視船の「接触戦術」に警戒せよ(1)=中国メディア
海上保安庁は12日、新たな中国の漁業監視船が尖閣諸島(中国名:釣魚島)付近の海域を巡視しているのを発見したと発表した。
中国網日本語版(チャイナネット)は16日、
「両国の艦艇による『銃の暴発』などの可能性は低いものの、
巡視の際に日本側の艦艇が中国の艦艇を押し出す、あるいは体当たりする
など、かく乱し挑発する行為に出るのは決して珍しいことではない」
とし、日本巡視船の「接触戦術」に警戒すべきだと報じた。
以下は同記事より。
事実、日本のほか、中国の周辺諸国も同様の接触戦術を講じており、巡視船に特別強固な甲鉄板を張って体当たりに対応している。
海上で法を執行する当局は巡視の際、常に相手側に押し出されたり、体当たりされたりしている。
2010年9月、中国紙「環球時報」の記者は中国の漁業監視船に同乗。
尖閣諸島海域を巡視している間、
日本巡視船の「接触戦術」
を見聞した。
当時、約3000トンの巡視船PLH09が中国の巡視船「漁政203号」が航行する前方を突然、速度を上げて横切り、すかさず203号と尖閣諸島の間をさえぎろうとした。
だが幸い、400トン余りの203号はこれを機敏に避け、危険をまぬがれた。
接触戦術を実行する際、海上保安庁の巡視船は普通、サイドスラスターとジェットスラスターを装備しているため、それらを緊密に使い分けすることで、相手側の船舶と平行航行する時の距離を絶えず縮小し、最終的に相手側に航行方向を否応なしに変えさせることができる。
海上での合法的権利を擁護するための「最後の一戦」の手段として、法執行船舶に対する接触戦術にも非常に高い性能が求められている。
海上保安庁のヘリコプター搭載型巡視船「つがる」(PHL)は総トンが大きく(3200トン)、航速が速く(22ノット)、それだけで体当たりの際に優位に立つことが可能であり、さらに
高強度の鋼質船体と特殊な隔室設計を採用しているため、耐衝突強度が向上
している。
PLHはヘリの近距離旋回を利用したり、騒音や主ローター波を起こしたりするなどの手段で体当たり効果を上げようとしている。
共同通信社によると、日本がフィリピンに提供した多数の巡視船にも鋼板や甲鉄板が加えられており、「武器」と見なせるという。
韓国海軍と海洋警察庁も船舶の耐衝突能力を極めて重視。
1996年6月に北朝鮮と韓国と間で起きた第1延坪海戦で、韓国海軍の「タイガーヘッド・シーイーグル」級の高速哨戒艇は接触戦術で、参戦した北朝鮮警備艇の機動力を失わせた。
02年6月の第2延坪海戦で敗退した後、韓国は経験と教訓を総括し、新たに設計した大型哨戒艇の武器装備を増強したほか、とくに艇体の主要箇所の甲鉄板を強固にした。
海洋警察庁は3000トン級の哨戒艇を多数配備しており、そのうちの1隻が10年に中国漁船に衝突し、沈没させた。
海上での法執行に精通するある中国人は
「巡視中に、相手側が体当たりしようとする行動は決して珍しいことではないが、本当に体当たりしようとするときは普通、避けることができる。
なぜなら、その結果はまったく予測できず、だれもが自分が傷つくかどうか分からないからである」
と述べる。
まさに中国の海上監視船の船長が言うように
「船の操縦を学ぶ場合、まず衝突を避けることを学ばなければならない。
だが、国の海洋権益を守るためには、船が壊れる、人が亡くなるのは避けられないと分かってはいても、ほかに選択はない」
のである。
』
何か、逃げ腰ですね。
悲壮感がただよっている。
今の中国の資力と造船力をもってすれば、3000トン級を10隻ほど作るのにいかほどのこともない。
フィリッピンのように日本から援助を受けることはまるであるまい。
数年もすれば、中国の漁業監視船も大きくそして頑強なものに作り変えられるであろう。
それまでは涙をのむといったところだろうか。
ガンバレ、中国軍(といっても日本の保安庁みたいなものだが)。
【日本にその覚悟があるのか】
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