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尖閣問題は第三者的にみて中国の負けであった。
よって、その後の論調はどれを読んでも、
「負け犬の遠吠え」的な響きがする。
この記事
「日本が隣国から尊重されない理由」
などはそのさいたるもので、何も日本が隣国から尊敬されない理由などあげつらうことはないのにと思う。
それより、いかに中国が日本を叩きのめす算段をつけるべきかを論じたほうがいいように思う。
まあ、それができるくらいなら苦労はしない、ということもわかるが。
なにも、人のアザを見つけて、あたかも切り傷のように拡大解釈する必要もあるまいて。
それだけ、今回の負けが悔しかったということなのだろう。
『
サーチナニュース 2012/09/08(土) 11:01
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0908&f=politics_0908_003.shtml
日本が隣国から尊重されない理由=中国人有識者
元外交官の陳有容氏はこのほど、
「日本が隣国から尊重されない理由」
と題する論評を発表した。
中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。
近ごろの日本と3つの隣国の間の領土紛争は、日本人に多くのことを悟らせたと言える。
まず日本人は、国が外交において軟弱になっていることを悟った。
言い換えると、「どうして隣国はみな自分たちを尊重しないのか」ということだ。
独島(韓国側呼称、日本名:竹島)の主権争いが再発したとき、日本の首相が韓国の大統領に宛てた親書が送り返されたことに、日本人は驚愕した。
このようなひどい侮辱は外交において前代未聞であり、友好関係を持つべき2つの国の間では特にそうだ。
それだけでなく、ロシアの首相が7月に南クリル諸島(ロシア側呼称、日本名:北方四島)を訪問したことに対する日本人の怒りも、ロシアの指導者にからかわれた。
南クリル諸島はロシアが占領しているのに、日本は主権保持を主張している。
さらに注目を集めたのは、釣魚島(日本名:尖閣諸島)の主権争いにおいて、中国国内で強い反日行動があったことだ。
駐中国大使の公用車が北京市内で襲撃されたことはひどい侮辱である。
一部の日本人は、中国やロシアは米国の日本を守る決意を試そうとしていると解釈するが、米国の親しい盟友である韓国の行動はこれでは説明できない。
日本のアジアの隣国との交流における外交力が大幅に減退した原因は、少なくとも2つある。
米国に対する過度な依存と、昔からあるアジアに対する軽蔑である。
日本の政治の対米依存(主従関係とも言われる)は、かねてからの「公の秘密」だ。
1970年代、日本の官僚がテレビ番組で「この課題について、米国人が態度を表明してから、自分たちの立場を述べる」などと話す姿がよく見られた。
日本が国連安全保障理事会の常任理事国の議席獲得を求めた1990年代、米国は安保理で2つの反対票を投じることができるという冗談が広まった。
国際紙を見ても、日本の世界的な重大問題における立場に関する記事を目にしたのはずいぶん前になる。
外交における、極端な民族主義者の石原慎太郎東京都知事が2010年に「日本はアメリカの犬」と形容したような政治依存は、他国から尊重される助けにはならない。
◇互いを尊重しない友好は頑丈でない
アジアの多くの政府が同地域でもっとも発達した国の日本と友好関係を保たなければいけないことは確かである。
日本が戦後に収めた成果は敬服されているが、多くのアジア人は、日本が西側を極端に崇拝しているのに、そのほかのアジアの国に対しては傲慢な態度をとっていることに不満を感じている。
「戦後67年経っても侵略と軍事の歴史を心から反省しない」
というアジアを軽視する態度により、日本は本当の友好と尊重を得られないでいる。
相互尊重を基盤とする友好がない状態は、日本人がよく言う「金の切れ目が縁の切れ目」に似ている。
日本政府が2008年に東南アジアで実施した調査によると、シンガポールで「東南アジアのもっとも重要なパートナー」に中国を選んだ人は57.8%に上ったが、日本は3.6%にとどまった。
マレーシアでは中国39.2%、日本25.8%、
タイでは中国42.7%、日本25.3%と、
シンガポールほどではないが、中国は日本より好意が持たれている。
日本を選ぶ人が多かったのは、反中感情の比較的強い
ベトナム(中国16.5%、日本42.7%)、
フィリピン(中国8.6%、日本32.7%)、
インドネシア(中国12.8%、日本37.9%)
だけだった。
よく知られているように、日本の小学生は自国の近代史、主に先人のアジアでのあらゆる行為を正しく学んでいない。
このような教育上の過ちや社会の無関心な状況により、多くの若者は自国が米国とアジアに戦争を仕掛けたことさえ知らない。
そのため、彼らが日本がアジアのその他の地域から謝罪を求められているわけを理解できないことにも驚きを感じない。
日本はアジアにおいて、平和を支持し、勤勉で先進国というよいイメージがあり、隣国が近ごろ尊重を欠く態度をとっていることは残念である。
政治の面で日本に反感を持つ中国の若者が日本のハイテクや文化レベルを称賛しているのをよく耳にする。
日本は、米国の顔色をうかがわずに自らの意見を述べ、自国の歴史を真剣に見直し、西側のパートナーに対してと同じ態度をアジアの隣国にもとる努力をしなければならない。
日本を称賛する国が日本を尊重しない理由などない。
』
内容を見てみると
中国を選んだのが「マレーシア、タイ、シンガポール」
日本を選んだのは「ベトナム、フィリピン、インドネシア」
で同じ3国では比較にならない。
この中で中国に地続きに国境を接しているのはベトナムのみ。
海洋を挟んで接しているのはフィリッピン。
そしてまるで中国と国境を持たないのが、マレーシア、タイ、シンガポール。
華僑商圏域に入るのはマレーシアとシンガポール。
一般国家の評価には参入されない都市国家がシンガポール。
この比較ではまるで
「中国が隣国から尊重されない理由」
を述べたということになってしまう。
中国人有識者というからにはこの程度のことは分かっていることだろう。
分かっていながらも、言葉に出してみたかったと言うくらいに悔しいのだろう。
いわば
「負け犬の捨てゼリフ」
といったところだろうか。
あるいはもしかして、
遠まわしの当局批判をやったとか。
または、実行力のない当局への面当てとか。
下はシンガポール首相の記事である。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年9月9日 16時14分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64491&type=0
<レコチャ広場>繁栄に酔いしれる中国に戒めの言葉
=リー首相の警告に耳を傾けよ―中国
2012年9月7日、深圳大学国際経済法律・政策研究所の葉興平(イェ・シセンピン)教授はブログ記事
「リー・シェンロンの中国人に対する警告は重視に値する」
を掲載した。
7日、ニューヨークタイムズ中国語版に記事
「リー・シェンロン・シンガポール首相が警告、中国よ、米国を軽視するな」
が掲載された。
6日に中国共産党中央党校でリー・シェンロン首相が行った講演を紹介する内容だ。
リー首相は米国を衰退しつつある大国と見なすべきではなく、米国の復活する能力、自らを再構成する力を過小評価してはならない、米国を革新能力とよみがえる力に満ちた国と評価するべきだと提言している。
なぜリー首相は今、このタイミングでこの提言をしたのだろうか。
この半年というもの、中国は南シナ海問題で強硬な態度を貫いてきた。
中国国民は留飲を下げたが、
シンガポールをはじめとするASEAN諸国では異なった印象でとらえられた
だろう。
リー首相の講演は
「アジアの国は米国ではなく、中国を恐れている」
とのメッセージを伝えている。
また、この警告がわれわれ中国人からではなく、なぜ外国の政治家から発せられたのかも考えるべきだろう。
中国にも同じ事を考えている人はいただろうし、発言していた人もいたが注目を集めることはなかった。
一部の中国人は中国の台頭の成功に酔いしれ、他国の進歩を直視することはなかった。
リー首相がASEANの立場を代表しているとはいえ、中国人はこの箴言(しんげん)に耳を傾けるべきだろう。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年9月8日 12時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64467&type=0
尖閣問題の影響なし、日本企業の中国シフト加速
=中核製品、研究開発拠点も移転―中国メディア
2012年9月6日、新華網は日本の対中投資が大きく伸びていると報じた。
先日、全国政治協商会議経済委員会の張志剛(ジャン・ジーガン)副主任は、第8回中国吉林・東北アジア貿易博覧会に出席。
「(尖閣問題などの)国際経済情勢への不利な影響があるにもかかわらず、日中経済貿易関係は全般的に安定した成長を続けている」と発言した。
2011年、欧州債務危機と東日本大震災の影響が懸念されるなか、
日中貿易は3428億9000万ドル(約27兆5000億円)と過去最高を記録した。
また日本の対中投資(実施ベース)も前年比55%増の63億3000万ドル(約5080億円)を記録した。
2012年もその勢いは継続しており、上半期の対中投資は前年同期比16.7%増の40億7000万ドル(約3270億円)を記録した。
張副主任によると、金額だけではなく、中国にとって喜ぶべき変化もあるという。
日本企業は中核的製品の生産の中国移転を加速させつつあり、開発研究センターを中国に移転させる動きも広がっている。
』
まさか、中国は銭勘定を優先するために尖閣問題に目をつぶっている、
ということか。
中国も韓国と同じように、経済成長という誘惑から抜け出ることがでず、銭ゲバになった
ということ?。
そうなると、もう戦争など行えなくなる。
武器は軍部のオモチャに過ぎなくなる。
まあ、そんなところまではいかないだろうが、銭勘定に足を引っ張られるというのはいいことではない。
毅然とした態度をとるべきであろう。
【日本にその覚悟があるのか】
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