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「日本のその覚悟があるか」
と吠えたのが人民日報。
しかし、日本が自衛隊を尖閣に動かすこともありえる、としたら、見事に逃亡した。
つまり
「君主危うきに近寄らず」
である。
このへんの臨機さは、韓国あたりとは違って見事というほかない。
役者が一枚も二枚も上といえよう。
あとは、このようにいろいろと言葉の国らしく、
勿体をつけながらも、かつ刺激をしないように
対応していくということなのだろう。
『
サーチナニュース 2012/09/03(月) 11:59
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0903&f=politics_0903_005.shtml
尖閣問題で中国論説「日本は国際社会の“巨人”になれるはず」
中国共産党の機関紙、人民日報(海外版)は3日、尖閣諸島を巡る日中の対立について「日本はボケている」と主張する論説を掲載した。
同問題などについて中国を刺激しないことで、日本は国際的「いびつな巨人」の状態を脱することができると主張した。
同論説は、「釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)は中国領」との主張に、直接は触れなかった。
論説はまず、
「石原慎太郎を首謀者とする右翼分子が両国の先輩政治家による、(領有権を巡る論争を放置する)暗黙の了解をないがしろにして、私欲のために、(尖閣諸島に属する小島の)命名、購入、視察、釣りなどのパフォーマンスを繰り広げた」
と、日本側の動きを厳しく非難。
論説は、
「日本にとって、囲碁は国技とも言える」
と論じた上で、「よくない手は打たない」という簡単な理屈は分からないはずがないと主張。
「にもかかわらず、大局を見ずに結果を考えていない」、
「また、ボケた行為を始めた」
と述べ、現在の日本の動きは
「囲碁の勝負をそばで見ている者にとっては、カマキリがセミを捕まえようとしてる。
カマキリは、背後で自分を狙っているスズメに気づいていない」
と論じた。
日本の「ボケた行為」については、尖閣諸島の問題だけではないと主張。
閣僚が靖国神社を参拝することも
「アジアの被害国人民の感情をひどく傷つけている」
と主張。
ウイグル民族の問題で中国政府と対立するラビア氏を支援している動きがあることについても、
「日本の社会道徳に誤った道しるべを与えている」、
「自らとの鉄の盟友関係に、やっかいをもたらしている」
と主張した。
論説は、
「日本という国は、自らの国を極めて大切にする国だ」
と主張。
「このような民族的性格が、近代における日本の急速な勃興をもたらした」
と指摘すると同時に
「内外の環境が大きく変化する時期に、外面は神がかって勇ましいが、実際には愚鈍な右翼勢力につけいられることになる」
と主張した。
現在の日本は、20年間に首相が20人近くも交代するなど与野党が「悪しき戦い」を続けており、2011年3月には大地震が発生するなど、「何事も順調にいかない状態」と指摘。
「国家が発展する上で、曲折に遭遇するのはまことに正常なこと」、
「鍵となるのは、問題を直視できるかどうか」
と主張した上で、
「日本の長期的利益を考え、度胸を据えて責任をとる知的人物が少ない」
と批判した。
論説は、日本は過去にも右翼に牛耳られた過去があると主張。
「同じ過ちを犯さず、現実を正視し、早く警鐘を鳴らしてこそ、日本は真に、国際社会の中における“いびつな巨人”の役割りを脱する軌道に入れる」
と主張した。
論説は一方で、日中の対立が激化した場合
「退歩せざるをえず、自らの意志ではなく抑制せざるをえない某国が、意識しないにせよ、(日中の)間が遠ざかるように挑発する。
火中の栗を拾う行為で、このゲームは極めて危険だ」
と主張し、
「某国には時期と情勢を認識し、アジア太平洋地区の安定と繁栄に役立つことを多くしてほしいと願う」
と論じた。
論説は最後の部分で、
「現在、中国周辺の海上では、多くの争いが勃発している」
と認めた上で、
「問題がなければ、揉め事を求めない。
何かあれば、恐れない」
ことが中国の考えと主張。
「乱局にあってもわれわれはやはり、冷静に観察し、沈着に応対する。
つねに中華民族の長期的、根本的利益を出発点として、方法を考える。
問題を理にかない、力強く、節度を保って処理していく」
と論じた。
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◆解説◆
上記論説は、尖閣諸島の問題が過熱したのは、「石原慎太郎を首謀者とする、日本の右翼勢力の策謀による」と主張。
歴史問題や少数民族問題にも触れた。
日本政府に対する批判はせず、尖閣諸島の問題では、中国の民衆感情に対する配慮が必要との考えをにじませた。
一方で、「日本は本来ならば“巨人”のはず」と主張することで、日本に対して、尖閣諸島の問題での「自制」を求めたとも読み取れる。
同論説は、尖閣諸島は「古来より中国の領土」とする主張を盛り込まなかった。
中国で発表される論説としては珍しい。
日本を刺激することを避けようとしたとも考えられる。
同時に、やや不自然な文脈で「カマキリにとってのスズメ」や「某国」などの部分を盛り込んだ。
「日中が対立して、得をするのは米国」と、自国民に対して、過度の日本敵視は中国にとって不利になるとの説得を試みたと考えられる。
』
日本はもう「ナンバー2」は結構、四十年もやたったのだから、
あとは「中国さんやってください」
というところだろう。
今の日本は「普通の国」がいい。
自由に振舞え、手足を伸ばせる国がいい。
人口では韓国の2.5倍。
つまり、2.5倍程度の国で十分といったところだろう。
「代わりに自由を!」
これが今のキャッチコピーかも。
【日本にその覚悟があるのか】
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