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中国は白旗を立ててしまった。
しかし、それではメンツが立たない。
そこで仕組んだのが、この親書の受け取り方法。
あたかも中国が主導権を握っているように見せる演出。
日本側としてはそれを黙認している。
何しろ白旗を立てた相手だ。
深追いしては信義にもとる。
よって、向こうのやりたいようにやらせて、最後にお手打ちにもっていけばいい。
ここで席をけるようなことをしては中国の顔を潰してしまうことになる。
向こうが引いた分、こちらも引かないといけない。
外交というのは、つねにイーブンにもっていくような気配りがいる。
それができるかどうかで、相手の器量が知れる。
どちらも「外交ゲーム」をやっていることを了解している。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年9月2日 10時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64303&type=0
野田首相の親書を受け取り、破格の外交対応を見せた中国政府
=「大局的視野」と日中政府を評価―中国紙
2012年9月1日、環球時報は記事
「中国、日本首相の親書を受け取る=冷静な対応と外界は評価」
は掲載した。
野田佳彦首相の親書を携えて中国を訪問した山口荘外務副大臣。30日に中国外交部の傅瑩(フー・イン)副部長と会見したが、親書の受け取りは拒否された。
30日に帰国する予定だった山口副大臣は滞在日程を延長し中国側の対応を待った。
31日に戴秉国(ダイ・ビングゥオ)国務委員との会談が設定された。
席上、中国側も親書を受け取っている。本来、外務副大臣のカウンターパートは副部長に相当する。
格上の戴国務委員との会見が組まれたことは異例だとシンガポール華字紙・聯合早報は指摘した。
今年は日中国交正常化40周年という記念の年であり、日中両国はさらに戦略的互恵関係を推進し、尖閣諸島問題に冷静に対応し、両国関係の悪化を避けたいと野田首相の親書はメッセージを伝えている。
AP通信は、
「中国側が会見を設定し親書受け取りを決定したことから判断すると、日中両国政府は冷静さを保ち大局的視野に立って抑制的に行動しようとしている」
と評価した。
』
いろいろメデイアは言っているようだが、冷静に見れば分かること。
どちらも、ゲームだということを知っている。
「メンツ立てゲーム」である。
ミエミエである。
『
サーチナニュース 2012/09/04(火) 14:57
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0904&f=politics_0904_022.shtml
日中関係の未来 両国は文化の差を認識すべき=SP華字紙
尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる争いが、海外メディアの注目を集めている。
中国網日本語版(チャイナネット)によれば、シンガポールの華字紙・聯合早報は1日、
「日中は、双方が特殊かつ敏感な2国間関係であることを認めたうえで、いかに対立を処理すべきか真剣に考慮する必要がある。
日中間の外交文化の差を正確に認識することが、日中関係の管理の第一歩となる」
とする社説を掲載した。以下は同記事より。
1].中国は多民族国家であるが、日本は島国の単一民族国家であり、両国の国家安全に対する観点には大きな差がある。
2].中国は問題に対処する際に政治性を重視するが、日本は事務手続を重視するため、両国の外交には大きな差がある。
3].中国の外交文化は全体的な雰囲気を特に重視するが、日本は具体的な問題解決を重視する。
4].中国は首脳の相互訪問の重要性を重視するが、日本は文化・社会の交流の浸透力を重視する。
5].中国は「古き友人」と「水を飲む時には井戸を掘った人を忘れない」という優良な外交伝統を持つが、
日本は「其の位に存らざれば其の政を謀らず」という現実的な見方をする。
両国の差を理解していれば、交流の際に相手が異なる問題のとらえ方をすることが察せられ、必要のない誤解や誤った判断を減らすことができる。
日中間の関係を「再正常化」させるためには、これらの文化および考え方の差の細かい点から始める必要があるのかもしれない。
野田首相が胡錦濤国家主席に親書を宛てたことについて、『チャイナ・プレス』は社説「実を以って虚を撃つ、野田首相の行動に対応」で、
「日本は中国に対して低姿勢の外交を行っていると言うよりは、中国との対立を減少させると同時に、
実質的かつ長期的な対策を定めている、つまり二重戦略
をとっていると言える」
と指摘した。
』
【日本にその覚悟があるのか】
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