すべては「2012年7月13日付共産党機関紙論評」からはじまった。 1953年1月8日付人民日報:「尖閣諸島は沖縄に属する」。 そして防衛白書の内容では「中国にその覚悟はあるのか」にまで変わってしまった。
2012年9月10日月曜日
日中もし戦わば「日本が勝つ」:米外交誌「大胆予測」の根拠
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J-CASTニュースニュース 2012/9/ 4 18:12
http://www.j-cast.com/2012/09/04145179.html
日中もし戦わば「日本が勝つ」 米外交誌「大胆予測」の根拠
「2012年の日中海戦」。
こんな衝撃的なタイトルが米国の権威ある雑誌の電子版を飾った。
尖閣諸島の領有権をめぐって対立が続く日中両国が
「もしも尖閣沖で戦火を交えることになったら」
という、仮想の筋書きだ。
軍備増強に力を入れる「軍事大国」中国と、平和憲法の下であくまで「専守防衛」に徹する自衛隊を組織する日本。
両者を比較した米誌は、意外とも思える結論を導き出した。
旧ソ連軍のように中国軍は欠点を隠そうとする
■海上自衛隊の艦船
国際情勢を扱う米「フォーリン・ポリシー」(FP)誌電子版に2012年8月20日付で掲載された日中の海上戦力にまつわる論文は、米・海軍大学校のジェームズ・ホルムズ准教授が執筆した。
日中による直接対決は「まずあり得ないシナリオ」と前置きするホルムズ准教授。
中国が外交的に日本を孤立させるか、日本が「愚かにも」自ら孤立の道を選ぶかといった極端なケースにでもならなければ条件はそろわないし、万一衝突が起きたら米国が介入してくると見るからだ。
だがここでは、そのような前提条件を「棚上げ」して、日中の戦力を純粋に分析している。
まずは規模の比較。艦船は日本の海上自衛隊が48隻なのに対して中国人民解放軍は73隻、潜水艦は海自16隻、中国軍63隻と中国側に軍配が上がる。
だがホルムズ准教授は「数(の比較)だけでは誤解を招く」として理由を3点挙げた。
①. 1点目は、装備が充実していても実戦で軍が期待通りの力を発揮できるとは限らないとして、日中を米ソになぞらえて説明する。
ソ連軍は強大な戦力と言われていたが、実際は船舶のずさんな操縦、古びた船体とハード、ソフト両面で質の衰えは隠せなかった。
ソ連や中国のような「閉鎖社会」では欠点を隠そうとするが、日米は「開放社会」で、自軍の失敗について徹底的に話し合う習慣が身についており、隊員の能力の高さなど質的に優れた海自が中国軍の量的優位をしのぐとする。
②. 2点目は、戦時における兵の応用力といった人的要因だ。
船舶の操縦術や砲術、味方の部隊から離れた際に発揮されるあまたの能力といった点から評価してみると、海自はアジアの海域で単独、合同で継続的に訓練しているが、中国軍はこのような経験が少ないため、日本側が優れていると指摘している。
③.そして3点目に、地理的な要因を挙げる。
尖閣沖で艦船同士が直接砲火を交えるとは考えにくいため、戦闘機の配備やミサイルの発射台をつくるための陸上設備の充実が欠かせない。
日本の場合、黄海から東シナ海に多くの島々を有し、いずれも中国本土の海岸線から800キロ以上離れていない。
これらが基地として機能すると考えられるわけだ。
さらに日本側は「対中戦」のためだけに戦力を集中できるが、南シナ海でも領土紛争を抱える中国は戦力を分散させておかねばならず、この点も不安材料になるとしている。
■中国海軍の元少将「日本にははるかに及ばない」
中国は年々、軍備を増強している。2012年の国防費予算は前年比約11%増の8.7兆円に上ると言われ、ハイペースでの予算増が続いている。
それでも海自の存在は、中国側にとって脅威に映っているようなのだ。
中国国務院直属の中国国際出版グループが運営するオンラインニュース「チャイナネット」は2011年9月27日、海自が「軍事力」を高めてきたとの記事を配信した。
「今や米海軍を除いてアジア最大の海上防衛力を備えるまでになった」
とし、防衛範囲の拡大や装備の充実に触れたうえで、特に作戦能力について「専守防衛の範囲をはるかに超えた」とみる。
中国側はこれを危険な動きだとして警戒心をあらわにする。
日本が「中国脅威論」を主張する傍らで、経済大国から軍事大国へと戦略を転換していることは明確で、自衛隊が東アジアだけでなく世界の平和、安全に直接影響すると警鐘を鳴らしている。
中国海軍の元少将が、日中の戦力について言及したケースも出た。
人民日報系の環球時報電子版2012年7月17日付の記事によると、元少将の鄭明氏は、海上保安庁を「軍に準じる部隊」として、トン数の大きい大型船舶を保有するうえ、訓練が行き届いている点を評価。
中国側は経験の浅さなどから「日本にははるかに及ばない」と述べたという。
海自については、その拡充ぶりについて「核兵器の開発をはじめ軍備を放棄している日本だが、ずっと海上での軍事力拡大の野心を持っていた」ことの証拠だと指摘。
中国海軍も近年、増強を急ピッチで進めてはいるものの
「十分に強大で日本を上回る、とは言い切れない」
と言葉を濁した。
ただし最後は、
「日本と軍拡競争を望んでいるわけではない。
日中友好を続けていきたい」
と結んでいる。
FPの記事には、150件を超えるコメントが寄せられていた。
「東アジア(の国々)はおかしい。自分たちで何も解決しない」
と、昨今の領土問題をめぐる対立について奇妙に感じる人もいれば、
「中国は日本と戦争するわけない。
(日本に対する動きは)中国共産党が国内を統制するための政治的なポーズ」
との意見もあった。
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日中開戦となれば、日本は間違いなく勝つだろうとこのサイトで書いてきた。
第三者的にみて、中国が勝つ確率は極めて小さい。
中国の軍備は大風呂敷タイプであり、数をもって相手を脅す形式のものであって、本当に戦える軍隊ではない。
戦わずして相手を脅し切ってしまおうというものである。
相手が自分より弱小なら非常に有効な方法である。
ところが日本のように、戦歴が重厚な国家にはまったくその脅しは効かない。
「なら、いっちよ、やってやるか!」
といった対抗心をもやされると、もう引き下がるしかない。
日本は圧倒的に戦争キャリア違う。
日本は少し時間を置いてはいるが戦いのプロである。
対する中国はまったくと言っていいほど(北洋艦隊が日本艦隊の砲撃叩きにあった)海戦経験がない。
おそらく実際に戦争となると、開戦の前にビビッテしまうだろう。
軍隊というのはオモチャを渡されると使ってみたくなるものだ。
これはどこでもそう。
だが、戦い方を知らず戦えば敗戦がありえるという
戦争では、恐怖心に打ち勝つキャリアが必要になる。
アメリカが「ファイト・ドッグ:戦争の犬」と呼ばれるのはキャリアが十分で戦うことに恐れがないからである。
今の中国の解放軍には残念ながら日本に対抗するだけのドッグファイトはない。
また、中国には戦争できない要因がある。
国境での紛争レベルなら問題はないが、日本あたりと事を構えると国内に内乱が起きる。
基本的に解放軍というのは国軍ではない。
外国から自国を守るようには作られていない。
解放軍とは党軍であって、国内の他の勢力から共産党を守る任務を与えられ、それを至上の使命としている私軍である。
もし、海の向こうの国と戦いが始まると、それを絶好機ととらえて国内では反政府の民衆暴動が発生する。
これに、指導者がつけばこれはすぐに内戦に発展する。
これが中国政府にとっては一番こわい。
反日で注意をそらすという手で、国内を抑えるという手法は常套だが、中国がちょっとでも苦戦を強いられ、それが情報として流布すると、一気に反政府運動が盛り上がってしまう。
それが中国にとっては悪夢なのである。
よって、中国は戦いをせずに相手を抑えるための大風呂敷軍隊を作ることになる。
日本のようにキバを剥く相手とは、よほど国内が安定していないかぎり戦争できない。
共産党独裁というのは、さほどに安定した基盤の上に出来上がってはいないのである。
解放軍の力によって安定が作られている国家である。
その解放軍の一部にちっとした小さな穴でもできれば、それは一気に拡大する。
その穴を作りやすいのが日本との開戦である。
特にその穴は初期戦闘で開いてしまう。
前に見たが短期戦なら洗練された統制力を持つ日本軍の勝利になるのはほぼ確実とみられている。
長期戦になると、国力から中国に有利になるという。
だが、問題がある。
日本は「欲しがりません勝つまでは」ができる。
中国にはそれはまずできない。
長期戦になればなるほど国内不満が鬱積して足元が崩れはじめてくる。
つまり、短期で負けても危うし、長期戦になっても危ういのである。
開戦したら最後、勝って勝って勝ち続けないといけない、という過酷なノルマを背負わされているのである。
負けはあってはならないのである。
解放軍とは中国という国を守る軍隊ではないのである。
中国共産党という一集団を守る軍隊なのである。
だから、大掛かりな国際戦争は戦えないのである。
見た目は大国強国の軍隊に似ているが、「国を国民を守る」というポリシーがないのである。
ある「特権グループだけを守る」ように刷り込みが行われて’いる軍隊なのである。
このことから、中国は絶対に日本とは開戦しない。
開戦できない。
もし、開戦し初戦で負けでもすれば、大混乱に陥る。
中国とは長期戦のできない国なのである。
そのくらいのことは、共産党首脳には周知のこととして刷り込まれていることである。
中国解放軍は外国と戦う軍隊ではない、という成り立ちからして日本との開戦は無理なのである。
その分、政府は大声のラッパを吹いて相手を威圧することになる。
日本から見ると、まるで怯える必要のない軍隊でもある。
ただ、ポーズとして「怖れおののく姿勢」は見せて置いたほうがいい。
それが、外交ゲームというものである。
【日本にその覚悟があるのか】
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